~ハラスメント協議会BLOG~

特定非営利活動法人ハラスメント協議会がハラスメントの基礎知識や事例などをご紹介するブログです☆

【セクハラ】 セクハラの裁判事例~Part1~

皆さま、こんにちは。

ハラスメント協議会でございますぽってりフラワー

 

29日の日曜日は東京で雪が積もるなど、

3月にしては寒い日もありますが、

体調など崩されてはいませんか?雪の結晶

 

この週末、全国で爆発的にコロナウイル感染者が増え、

引き続き、不要不急の外出を控えるよう

アナウンスされていますね。

 

終息の兆しがまだ見えてこないので、

早く終わりが見えてくればいいなと思いますえーん

 

 

ハラスメント協議会が無料で発行しているメルマガ

『14日間で学べるハラスメント基礎講座』

登録をお待ちしておりますメールスマホPC

携帯・スマホからの登録はこちら!

PCからの登録はこちら!

 
 
さて、本日のブログから数回に渡って、
実際にあった裁判の事例をご紹介したいと思います。
今回はパワハラ裁判をご紹介していきます鉛筆
 
札幌地裁
1996年5月16日
 
【概要】
被告 社長/会社

原告は中古自動車販売会社勤務の女性で、
被告はその代表取締役
被告は原告の勤務時間中やそれに準じる時間帯に、
事務所内及びそれに続く被告の私室において、
約1か月半の間、
原告に対して性交を迫ったり性的言動を繰り返し、
抱き付くなどの実力行使に及んだ。
また、原告の腕をつかんで自宅へ呼び入れ、
ベットに押し倒そうとした。これらの行為により、
原告は退職を余儀なくされた。
 
【判決】
被告および会社に各70万円認容
 
原告は普段から性的嫌がらせを受けている事実を
数人にうち明けて相談していた。
また、被告の供述にも不自然な点が多い。
社長は継続的に性的嫌がらせ行為等を行うことにより、
故意に原告の性的自由を侵害し、
その結果原告の退職を余儀なくさせた。
原告が社長と2人きりになったのは、
社長の申し出を断りきれなかったからであり、
被告の不法行為は、
代表取締役としての立場と密接不可分なものであって、
職務を行うにつきなされたものというべきである。
 
 
●看護師に対するセクハラ事件●
 
【概要】
被告 副主任準看護士/病院経営者(連合会)
 
330万円(慰謝料 300万円、弁護士費用 30万円)を請求。
原告は精神科の男子病棟に勤務する看護婦2名、
被告は病棟の福主任である準看護士である。
被告は原告らと病棟内ですれ違ったときや、
深夜勤務中に休憩室で二人きりになったとき、
胸・臀部・大腿部に触り、卑猥な言葉を投げかけるなどした。
原告らは被告連合会に対し、
勤務体制の変更や被告の異動などを訴えたが聞き入れられず、
反対に原告らが他病棟に配転された。
原告は、加害者の行為は業務に密接に関連しているとして、
院長ら管理監督者に対しても使用者責任を求めた。
 
【判決】
110万円認容(各55万円、慰謝料 50万円+弁護士費用 5万円)
 
被告の行為はいわゆる環境型セクシュアル・ハラスメントにあたり、
不法行為に該当すると認められる。
使用者は被用者に対し、
働きやすい職場環境を保つように配慮すべき義務を負っているが、
被告連合会はその義務を怠ったものと認められる。
ただし、加害者の行為は個人的なものであり業務関連性はなく、
連合会の使用者責任については認められなかった。
 
 
1992年4月16日
 
【概要】
出版社の編集長が、会社内外の関係者に対し、
対立関係にある部下の女性従業員の異性関係が
乱脈であるかのように非難するなどして、
当該女性の評価を低下させて退職に至らしめた。
 
【判決】
編集長の行為が不法行為に当たると判示するとともに、
「使用者は・・・労務遂行に関連して被用者の人格的尊厳を侵し、
その労務提供に重大な支障をきたす事由が発生することを防ぎ、
又はこれに適切に対処して、
職場が被用者にとって働きやすい環境を保つよう、
配慮する注意義務もあると解される」と判示し、
編集長と原告の確執を認識していながら、
原告が退職することで事態収拾することを是認した。
会社の専務の行為も、右の注意義務に反するとして、
編集長及び会社に対して、
損害賠償として165万円(うち15万円は弁護士費用)を認めた。
 
 
本日は3つの裁判をご紹介しました。
社長や上司など被害者よりも立場が上の人からセクハラを受けると、
やはり拒否するのは難しいですよねショボーン
 
2つ目にご紹介した看護師の裁判では、
被害者2名で裁判を起こしました。
このように、
同じ人加害者からハラスメント被害を受けている人が
他にもいるのであれば、
一緒に訴えることを検討してみても
良いかもしれませんねバイキンくん
 
 
本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!おねがい
 
読者登録やブログへのコメント、