~ハラスメント協議会BLOG~

特定非営利活動法人ハラスメント協議会がハラスメントの基礎知識や事例などをご紹介するブログです☆

【パワハラ】 パワハラの裁判事例~Part1~

皆さま、こんにちは。

ハラスメント協議会でございますブーケ2

 

いよいよ本日から新年度が始まりますねコスモス

また1年社会人歴が伸びるのかと思うと、

もっとしっかりしなければ!と気が引き締まりますキョロキョロ

 

例年ですと全国各地、

多くの会社で入社式が行われると思いますが、

今年はコロナ対策として、

入社式をネット配信にしたり、一人ひとりの間隔をあける、

歓迎会はしないなど、いつもと違う光景になりそうですねあせる

 

昨年度身に付けたスキル、見つけた反省点を活かして、

今日から心機一転、頑張っていきましょう爆  笑キラキラ

くれぐれも頑張りすぎには気を付けてくださいねハッ

無理は禁物です!!

 

 

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さて、本日も裁判事例をご紹介したいと思います鉛筆
今回はパワハラの裁判事例です。
 
●21歳准看護師いじめ自殺事件●
2002年9月24日
 
【概要】
原告らの長男である甲田太郎が、
勤務する北本共済病院の職場の先輩である
被告乙川二郎らのいじめが原因で
2002年1月24日に自殺したとして、
両親である原告らが、
被告乙川に対しいじめ行為を理由に、
また被告病院を設置する被告誠昇会に対しては、
雇用契約上の安全配慮義務違反を理由に、
損害賠償金合計3600万円及び訴状送達の日の翌日から支払済みまで
民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を請求した。
 
【判決】
被告乙川二郎には、原告らに対し、
被告医療法人誠昇会と連帯して、
それぞれ500万円及びこれに対する2003年4月5日から支払済みまで
年5分の割合による金員の支払いを命じた。
また被告医療法人誠昇会には、原告らに対し、
被告乙川二郎と連帯して、
それぞれ250万円及びこれに対する2003年4月4日から支払済みまで
年5分の割合による金員の支払いを命じた。
 
被告乙川二郎には原告らに対し、
被告医療法入誠昇会と連帯して、
それぞれ500万円及びこれに対する
2003年4月5日から支払済みまで
年5分の割合による金員の支払いを命じた。
 
また被告医療法人誠昇会には
原告らに対し、被告乙川二郎と連帯して、
それぞれ250万円及びこれに対する2003年4月4日から支払済みまで
年5分の割合による金員の支払いを命じた。
 
 
●松陰学園事件●
 
【概要】
女性高校教諭が
本来の業務である授業や担任などを外され、
職員室内での隔離、
仕事が与えられないまま4年半にわたる別室への隔離、
5年以上にわたる自宅研修などの業務命令、
一時金の不支給や賃金の据置などを受けた。
これらの行為は違法かつ精神的苦痛を与えられたとして、
女性教諭は1000万円の慰謝料を請求した。
 
【判決】
教員の場合、授業や担任から外されるということは、
生徒の指導・教育という労働契約に基づいて
供給すべき中心的な労務とは相容れないものである。
このことから、本人の同意がない、
一般的に理解されるような特別な事情がない限り、
通常甘受すべき程度を超えた、
著しい精神的苦痛を与えるものとして、
業務命令権の範囲を逸脱した違法行為だといえる。
 
また、学校は女性教諭が他の教諭の会話をメモしたり、
居眠り、他の教諭との間でもめ事を起こすからという理由で
他の教職員から席を話したと主張した。
しかし、女性教諭が他の教諭の会話をメモしていたという
事実の有無は明らかではない上、
仕事がなく1日中席に座っているだけでは居眠りもやむを得ないこと、
他の教諭との間でのもめ事は配布物に関することで、
席を離したからといって止められるものではないことなどから、
学校が女性教諭に対して行った嫌がらせ行為は、
他の教員に対する見せしめであり、
不当労働行為であるとともに違法である。
 
さらに、自宅研修を命じたことについては、
自発的に退社を申し出ない女性教諭に対して
隔離勤務によって追い打ちをかけ、
学校から排除することを意図してなされた仕打ちだと
考えることができる。
これも不当労働行為であるとともに違法である。
 
これらのことから、高校を経営する学校法人は
600万円の損害賠償義務を負うことになった。
 
 
パワハラという言葉も最近では
一般的なものになってきましたが、
判別が難しいグレーゾーンの部分もあります
 
指導との線引きが難しく、
その人の力量や個性が職場になじまず、
”1人だけ○○(例:1人だけ仕事が遅い)”
という状況ができてしまうと、
誰か1人に集中的に指導することが増え、
その結果、個人攻撃だと
とらえられてしまう可能性もあります。
 
暴言や無視など明らかなパワハラ行為をしないのは
もちろんのこと、
何をしたら、どんな言い方をしたら相手は傷つくのか
意識して考えながら、
コミュニケーションをよく取りながら指導すると、
パワハラに悩むことなく
よりよい人間関係を築けるのではないでしょうか
 
 
本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!おねがい
 

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